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コーヒーに砂糖を入れるようになったのは1620年代。
まずカイロから始まりました。
その頃ロンドンでは大抵芥子をいれていました。
砂糖入りのコーヒがヨーロッパで普及するのは
17世紀も後半のことです。
紅茶にミルクを入れるのはイギリス人の発明です。
アメリカではミルクやクリームが不足していたからサフランや
桃の葉を入れて飲んでいました。
これが、後に国産のレモンにとって代わったわけです。

紅茶はミルクティーで飲むのが正しい。
そう、信じている人も多いと思います。
イギリスへ行ったことのある人ならご存知でしょうが、
ロンドンでも、ものの10分も列車で行けば、のどかな牧草地帯が
広がり、あちこちで牛が草を食む光景が見られます。
つまりイギリスではミルクが一番手に入り易く、豊富にあるからこそ
ミルクを入れて飲んでいるわけです。

アメリカは先ほど書いたように、カリフォルニアの陽光で育ったレモンが
豊富にあるから、レモンを入れた紅茶が国情に合っているということです。
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おいしい紅茶とか、コーヒーって言いますけど、おいしいという感覚は物凄く、個人差があります。
苦いのが好き、それは嫌、酸味があるのが良い、それは苦手。
濃いのが良い、あっさりしたのが良い。
だから、おいしいコーヒーという、言い方はよくありません。
だから、おいしい入れ方じゃなくて、正しい入れ方。
でも、「おいしい紅茶の店」なんて、認定されていますけど、これは正しい紅茶を入れる店。なんですが、これではインパクトが弱いというか、硬すぎるというか。

ということで、正しい、紅茶、コーヒーの入れ方ですが。

紅茶のゴールデンルールというのがあります。
  
  1:Use good quality tea.
(良質の茶葉を使う)

  2:Warm the tea pot.
(ティーポットを温めておく)

  3:Measure your tea.
(茶葉の分量を量る)

  4;Use freshly boilling water.
(新鮮な沸騰したお湯を使う)

  5:Allow time to brew.
(茶葉を蒸らす間を待つ)

コーヒーの方はというと。

  1:新鮮な焙煎豆を使うこと。

  2:器具に合った挽き方をすること。

  3:コーヒーの粉は適正な分量を守ること。

  4:新鮮な水を使うこと。

  5:清潔な器具を使うこと。

  6:適切な抽出温度と抽出時間を守ること。


そして、コーヒー豆の挽き方として。

   1:粒度のばらつきを少なくする。

   2:微粉の量を最小限に押さる。

   3:抽出方法に合った粒度に挽く。

以上の条件が正しい、紅茶、コーヒーの入れ方です。

なーんだ、当たり前のことばっかりじゃないか。
おいしく入れるコツを教えて欲しいんだけどな。
これが正直な感想でしょうね。
その通りです。
正しい入れ方は、おいしく入れようという気持ちがあれば、誰で
もが心がけることばっかりなんです。

だから、コツはないのです。
おいしいく入れたいという気持ちを持って、上に書いてあることを、心がけて、丁寧に入れる。
それだけです。
こうして「イスラムのワイン」と呼ばれたコーヒーを、キリスト教社会が簡単には受け入れるわけには行かないのは当然です。
しかしこれも、コーヒー好きだったローマ法王クレメンテス8世がコーヒーに洗礼を施して、キリスト教徒の飲み物としての資格を付与することにより、ヨーロッパでの市民権を獲得したのでした。

コーヒーの普及に関してはこうしたいろんな政治的、あるいは宗教的な障害が立ちふさがりましたが、茶の歴史はきわめて温和です。
18世紀にはイギリスを中心とする世界貿易の中に組み入れられ、コーヒーよりはるかに大きな経済的役割を果たすのですが、その間、宗教的問題になったことは1度もありません。
中国のアヘン戦争の原因になったり、アメリカのボストンティーパーティー事件からアメリカ独立戦争が始まったような政治的事件はありましたが、コーヒーのような教理問答があったり、処刑者がでたりという血なまぐさい話はいっさいありません。

その上、茶については徹底的といえるほど、沢山の文献的記録が残っています。
コーヒーについては文献は少なく、歴史のほうも考証的に頼りないものです。
つまり、茶のほうが文化的な香りは高く、コーヒーのほうは殺伐な話も多く、茶とコーヒーは、文と武。女性的と男性的。
また地域的にも茶が東アジア的、コーヒーは西アジア的。
茶は中国西南の山地。
コーヒーはアラビアの乾燥地帯。
茶を愛好してきたのは、中国、日本の農耕民族。
コーヒーは中近東の遊牧民。
前者は穏やかな多神教文明圏、後者は戦闘的な1神教文明圏という風に、なにかと際立った対比を示します。
「コーヒと紅茶」どちらを好みむか?
所詮嗜好の問題ですが、その成立には、このような際立った違いがあったということを知っておくのも、話の種にもなりますし、それぞれを味わう感慨もまた違ったものになるかもしれませんね。


ミニヒストリーは以上で終わります。
次はコーヒー紅茶の味わい方につぃて書きたいと思います。

参考文献:「コーヒーが廻り世界史が廻る」臼井隆一郎著
     「茶108章」角山栄監修
     「コーヒーマイスター:テキストブック」
         スペシャルティコーヒー協会
     
     他多数
しかし、この弾圧は長くは続きませんでした。
というのも、時の国王サルタンがすでに、コーヒーの愛飲家だったのです。
この禁止令を知った国王は、直ちにこの禁止令の撤回、長官とその支持者の処刑を指示します。
こうした紆余曲折を経て、コーヒーはイスラム社会に認められたのですが、今度は逆にイスラムにとってはなくてはならない飲み物となってゆきます。
ご承知のように、イスラムにとってワインは口にしてはいけない飲み物です。
「信仰とワインは相容れない」
 「ワインはあらゆる悪に通ずる道」
「ワインを飲んだものの祈りはアッラーに聞き届けられない」
こういった諺言はいくらでもあります。

そこでイスラム教徒がコーランを掲げて侵入する時、住民にワインをやめさせ、その代わりにコーヒーを飲ませるという、政治的政策が取られたのです。
ちょっと連載が途切れていますが、実は1回分書いて投稿したのに、何故か記載されませんでした。
原稿などはなく、その都度調べながら書いているので、もう一度書くのもまた新しく調べなおさないと行けません。
奈良は今、正倉院展が開催されています。
読売新聞が後援してから、広報が活発で、人出がぐっと増えました。
といっても平日で1万人を超える程度なんですが、何故か奈良中で人が増えたと感じるぐらい、奈良はこの時期賑わいます。
アカダマもその余波で多少は忙しく、なかなか連載が書けません。
という、言い訳ですが、とにかく正倉院展の終わる来週からまた書きますのでよろしく。
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