と言っても、さほど周りの景色が変わったという感はありません。
ただ,今まで見たことのなかった、かやぶき屋根の家が見られるようになりましたが、
この地方の特徴なのかはわかりません。
次の目的地は7つの湖の町Stadt der sieben Seent
と呼ばれる湖水地帯にある古都シュベリーン。
そしてこの町の最大の見どころは湖に浮かぶように立つメクレンブルク大公
フリードリッヒ・フランツ2世の居城シュベリン城です。
フランス・ロワール地方のシャンポール城をモデルに19世紀中ごろに建てられた
何本もの塔が林立する、まさにおとぎ話に出てくるような美しい城です。
この日は今回のツアーで初めての雨、気温もぐっと下がって最高で20度を下回りました。
残念ながら庭の散策も雨の中。クレーンは城が今なお修復中のためです。
王の玉座です。
閑話休題
ドイツ語の挨拶。
教科書では Guten Tag(グーテンターク)です。
しかし最近のドイツではこれは堅苦しいとされ、接客の場でさえ
「ハロー」が一般的です。
それとは別に南ドイツでは「グリュース ゴット」という挨拶が使われますが我々旅行者が、
使う機会はほとんどありません。
でも使うと、相手は「おっ」という反応をして喜んでくれます。
私はミュンヘンで何度か試してみましたが、おおむね好評?でした。
次に北ドイツでは「モインモイン」という挨拶があります。
ベルリンあたりではなかなか使う機会がありませんが、私は今回はリューベックで使う機会があり、試しましたが笑顔で応じてくれました。
皆さんがドイツへ行く機会があれば試してみてください。
今回の旅行でドイツと日本について多く考えることがありましたが、最後にまた書いてみたいと思っています。
さて私の旅行も最後の目的地ベルリンへ向かいます。
ドイツは蒸気機関車の動態保存に積極的に努めています。
動態保存とは博物館などに展示する静態保存に対して動かして保存することです。
今回バート・ドーベランを訪れたのはこの動態保存された99型蒸気機関車
モリー号に乗車するためです。
線路幅900ミリの可愛い小型タンク機関車です。
乗車時間は40分ほどでしたが大満足です。
内部はこんな感じ。
市街地のすぐそばを通り一部では路面を走ります。
その後はまたバスに戻ってハンブルクのホテルへ。
今日は気温25度ほど、この時期の北ドイツでは高い方です。
我々の感覚では海水浴には肌寒いと思いますが、天気も良くドイツの人には短い夏
にあって絶好の海水浴日よりということで途中のバルト海のビーチに少し寄ってみました。
バルト海です。テントのようなものはシュトラントコルプという屋根付きベンチ。
藤で編んであるものもあり風の強いドイツのビーチには必需品とか。
3連泊したハンブルクも今晩で最後、3泊したと言っても、
ほとんど出かけていたので、ハンブルク市内散策は1日だけ
町の中のハンバーガー屋さんで食べたかったのですが、その時間がなく最後に
とにかく是が非でもハンブルクでハンバーガーを食べばねばと、
街中に比べて高級品(20ユーロ)のホテルのハンバーガを注文。
出てきたものは。
200グラムの牛ステーキと画面左上に少しあるパン付きの
ハンバーガー?でも肉は柔らかくおいしかったし、
念願かなってハンブルクでハンバーガーを食べれたので満足です。
ハンブルクからは67k約1時間余りの距離です。
ハンザ同盟は最盛期には200を超える都市が加盟していた海運と通商の同盟ですが
神聖ローマ帝国に直接仕える帝国自由都市として誇り高い同盟です。
16世紀のアメリカ大陸の発見からその力は弱まりましたが、
リューベック、ブレーメン、ハンブルクの3都市は20世紀に至るまで同盟を維持し、
現在もハンザ同盟のハンブルクとしてHH。
ハンザ同盟リューベックHL。ハンザ同盟ブレーメンHBをナンバープレートに表示するほど誇りを持っています。
リューベックは食品保存に欠かせない貴重な「白い黄金」と呼ばれた塩の交易で栄えた町です。
リューベックのシンボル、ホルスタイン門。
門には "CONCORDIA DOMI FORIS PAX"と書かれています
ラテン語で「内は団結、外には平和を」という意味だそうです。
門をくぐればトラヴェー川の川沿いに塩倉庫が立ち並びます。
リューベックの街並み
少し曲がればガングと呼ばれる細い路地見れます。
そして町の中心にはマルクと広場そして市庁舎。穴の開いた壁が特徴です。
船員組合の家Haus der SchiffergesellschaftにてRotsponと呼ばれる
リューベック名物の赤ワインを頂きながらの食事でした。
その後旧市街にある銘菓Marzipanの老舗Niedereggerで買い物をした後
バルト海のリゾート地、バート・ドーベランに移動。約2時間,110k
ところで話は全く別ですが、ウインドー10をダウンロードしました。
昨日の午後2時に開始して、夜までに終了せず、今日も朝6時から引き続いて
作業して完了したのが昼の12時。
ほぼ22時間を要しました。
使いかってはまだよくわかりませんが、どうも反応が遅くなったような感じ。
皆さんもダウンロードするときは相当時間がかかることを覚悟のうえで
取り組んでください。
ハンブルクは12世紀ごろからすでに交易の中心地として発展し14世紀にはハンザ同盟の有力都市として栄えた歴史を持つドイツいや、ヨーロッパ屈指の港湾都市です。
エルベ川沿いに位置し河口からは100kも遡ったところにある河川港ですので、
いわゆる港町の猥雑さはなく、町の中心にはエルベ川をせき止めて作ったアルスター湖があり、
市民の憩いの場となっています。
エルベ川や数多くの運河を持ち公園や自然林にも囲まれ洗練された文化と自然に恵まれたた美しい町です。
この町もドイツの他の町と同じく第2次大戦で大きく町は破壊されましたが、できるだけ元の形に忠実に街並みが復元されました。
この点、日本は同じく破壊された町を各自てんでんばらばらに、町全体の美観とは無頓着に建設したのとは大きく違います。
ハンブルクは環境首都と言われ、現代だけでなく子孫に至るまで快適に生活できる街づくり「持続可能な街づくり」を市民が中心となって築いています。
その街づくりの象徴がハーフェンシティです。
写真中央がこの町の象徴のコンサートホール。
この町の建設が始まったのが1997年、そして2025年の完成を目指して、最先端の省エネ技術や次世代のエネルギーである水素エネルギーなども取り入れ誰もが住みやすい魅力的な街づくりが進められています。
この町にはオリンピックの招致も計画されています。
ユニリーバの環境オフィス。
そして運河を渡れば我々が訪れた前日に世界遺産登録が決まったレンガの倉庫街。
ユネスコから何度も登録を勧告されながら現在稼働中であるため断り続けたが、それでも
再三ユネスコから登録をせがまれ、やむなく受けたという日本の世界遺産登録とは
かなり事情が違う交易都市ハンブルクの象徴です。
ダンシングビル
次に訪れたのが聖ミヒャエル教会。
高さ132mの塔を持ち82mのところに展望台があり、エレベーターで上がれます。
上の写真はその展望台からです。
この教会の前にはビートルズがデビュウ前に演奏していたクラブが今もあります。
まだまだ紹介したいところがありますが、最後に市庁舎は落とすわけにはいきません。
19世紀後半にネオルネッサンス様式で建てられたもので、現在も州議会の議事堂として使用されています。重厚な内装も見事です。
ブレーメンはハーメルンと同じウエザー川沿いにあり、その下流約65kで北海へと注ぎます。
そして北海にある港ブレーマーハーフェンと合わせて一つの州をなしています。
都市だけで州をなしているのは同じハンザ同盟都市のハンブルクと首都ベルリンの3つだけ。
このことがブレーメンがいかに大きな都市であるかを如実に示しています。
人口は約65万人。大都会です。しかし港町特有の猥雑さはなく落ち着いた清潔な街です。
町に中心がこのルネッサンス様式の
壮大なファサードの建物市庁舎です。
市庁舎の入り口左側にブレーメンの音楽隊像があり、多くの人々が写真を撮ろうと順番待ちをしています。
世界がっかり像のひとつとも言われていますが、それを聞いていただけに、逆にもっと貧弱なものかと想像していた割にはそれなりの存在感でした。
ハーメルンと同じくグリム童話の「ブレーメンの音楽隊」がブレーメンの町の名を世界に知らしめています。
この音楽隊は結局はブレーメンには行きつかなかったのですが、ことほど左様に、ブレーメンが人を引き付ける魅力ある都市であったという証左でしょう。
マルクト広場には町の守護神である平和と権利のシンボルローラント像が立っています。
町のどこからでも聖ペトリ大聖堂の高い塔が望めます。
街中にはコーヒ商人ロゼリウスが中世の街並みを再現しようとしたベットヒャー通りがあり
小路に多くの商店が軒を連ねています。
その一角にロゼリウスの家があり、壁が動く仕掛けがあります。(真ん中の丸みを帯びた部分が決まった時間に動いて次々に絵を見せます)
そしてマイセン製のグロッケンシュピールがきれいな音色を響かせます。(写真右上)
ブレーメン観光が終われば今晩の宿泊地ドイツ最大の港町ハンブルクへと
バスで125k、約2時間の移動。
ツアーもいよいよ終盤です。
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