7月中旬から5回。毎回、金、土、日の3日間づつのスクーリングが、今日ですべて終わりました。
暑い中ですから、かなり疲れましたが、精神的には充実した日々でした。
今回は「奈良文化論」
近代文学を通じて奈良を見ると言う感じです。
1日目と今日3日目にレポート。
もともと本好きな私には楽しい授業でした。
正岡子規はその短い生涯で恋愛体験はほとんど語られていませんし、激しい自己主張もあり、そんなエピソードもないのですが、なんとあの有名な歌「柿食えば 鐘が なるなり 法隆寺」にはこんな話がありました。
実はあれは、法隆寺ではなく、東大寺の鐘。今レストランになっているかって対山閣という旅館が、奈良坂にありました。
そこで旅装を解いた子規が、女中に柿を所望します。
そして、かたわらで子規のために柿を剥いてくれる女中をみやれば、色は雪のごとく白く、目鼻立ちは申し分なく整い。
生まれを聞くと、月ヶ瀬の出とか、そこで思わず梅の精霊ではないかとまで思う。
柿もうまい、乙女もきれい、うっとりと柿を食っていると鐘の音が、女中は「おや、初夜の鐘の音が、」どこの鐘かと問えば、東大寺と答える。
このようにしてこの句は生まれた。なぜ東大寺が法隆寺化と言えば、子規にとっての奈良のイメージに法隆寺がかなうから、要するに「行く秋や 皆千年の ものばかり」という、奈良の悠久や伝統を表現するためには法隆寺がふさわしいということであった。
奈良を訪れた子規は結核の症状もひどく、言わば人生に不安な時、そんな時、その胸にほのぼのとした明かりをともしたのは、奈良の自然と一体となった雰囲気、そして美しい少女の面影。
この歌のエピソードです。こうして無事すべてのスクーリングは終了。明日から卒論一辺倒です。
奈良大の通信生仲間になります。
今年の4月に入学しました。
自宅での勉強に詰まり、何かヒントはないか?
見ていたら、このブログに辿り着きました。
実は、小倉検定の時も拝見しておりました。
学校の本だけでは分からない点など、
参考にさせて頂きます。
色々書きましたが、私の経験ですからあまり一般的でないかもしれません。
こんな考え方もあるんだ程度でご覧ください。
私は一応2年で卒業する目標でがんばっていますが、皆さんは結構長くとどまりたいと言う方が多いようです。
これは個人の考え方で、私は何年でもと言うと、結局卒業できなくなるのを恐れて、がむしゃらに突進しています。
でも、もっとじっくりしたい気も、今はします。どちらがいいのでしょうかね。
テキスト科目も終わり、スクもあと3回、少し寂しい感じです。
年末、あるいは2月のスクでお目のかかればいいですね。
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