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この集中している理由ですが、原材料の産出と言う点では難しい。
では立地条件、確かに「水郷」と言われるこの地域の水利は発達しています。
この意味では理由の一つとは考えられますが、それが霞ヶ浦、利根川の線を画して、茨城県の鹿島、行方郡内に及んでいない理由が説明できません。
この地域の古墳が他に比して、滑石製模造品、玉類を多量に副葬している事実もありません。
結果、この遺跡遺物が香取・鹿島の両神宮に関係していることが推察されます。
滑石製模造品製作の遺跡は、滑石製模造品のみの製作遺跡と、碧玉質等の玉類とともに製作を実施いる遺跡の2者に大別されます。
古墳時代を、前期、中期、後期と分けると、前期には滑石製模造品製作遺跡は検出されていません。これを第1期の玉作遺跡と呼びます。
古墳時代中期には、玉製品と滑石製模造品が認められ、これを第2期の玉作遺跡と呼びます。
一方土器に置いては、これらの遺跡から、和泉式土器、鬼高式土器、五領式土器と名ずけられる土器が関係しています。
絶対年代はまだ確定していませんが、一応五領式土器は4~5世紀。和泉式土器は五世紀中葉から六世紀初頭。
鬼高式土器は六世紀中葉から七世紀初頭ぐらいと一応想定されています。
第二期の玉作遺跡は和泉式土器が中心であり、五世紀~六世紀前半と比定されます。
ここからが大事なところですが、私自身まだ整理しきれていないので、また日を改めます。
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