この会は、「奈良まほろばソムリエ検定」のソムリエ合格者で古代史について語り合うための任意の親睦と交流の集いです。
ですから、会則と言った類の規則も何もありません。
NPO法人の「奈良まほろばソムリエの会」とは何の関係もありません。
そもそも、古代史というのは、歴史的資料が乏しく、ある以上の事は仮説を建てて進む以外方法がない場合が多いものです。
だからこそ、例えば邪馬台国論争のように、あれだけ多くの人々の間で喧々諤々の論争が未だに繰り広げられているのです。
それぞれが自分なりに考え、資料を集め仮説をたて自説を展開する。しかし結論は出ない。
それが逆に古代史の魅力かもしれません。
そういった人たちが集い議論をし、時には講師を招き知識を吸収する。
それがアカダマ会です。早いもので、もう始まって2年以上続いています。
私の場合、この古代史に興味を持ったのは、梅原猛氏の著作を通じてです。
法隆寺創立の謎に迫る「隠された十字架」。
柿本人麻呂論の「水底の歌」「万葉を考える」で万葉集について、
「神々の流竄」で、神話に登場する神々について、歴史は確定した事実を学ぶだけのものと考えていた私の考えを根底から覆し、歴史と言うものは見方を変えればこんなにも面白いものだと教えてくれた著作の数々です。
もう一人名前をあげれば橋本治氏の「院政の日本人」「権力の日本人」これらの本も改めて歴史は個々の人対の葛藤の月匡根であることを認識させる上で、私に多大の影響を与えたものです。
前置きが長くなりましたが、私と同じように歴史の魅力に取りつかれた人が、奈良まほろばソムリエの中に多くいます。そうした人たちがお互いの歴史に対する認識をぶつけ合い時には議論する機会としてのアカダマ会が昨日もありました。
私にとっては入院後初めての外出でしたが、やはり共通の土台を持った人々との語らいは実に楽しい時間でした。
内容については、日を改めますが、春日大社の歴史についてのシリーズの第2回目で、次会でとりあえず終了です。
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