NHKの歴史秘話ヒストリアと言う番組で、邪馬台国、卑弥呼の特集が組まれていました。
こういう番組がゴールデンタイムで、お茶の間に届けられるというのは、如何に国民の間で歴史、特に邪馬台国や卑弥呼の対する興味が高まっている表れかと思われます。
テレビ番組ですから、内容は総花的で、深いものではありませんが、福岡の平原遺跡からでた内行花紋鏡が伊勢神宮の御神体の可能性があるとか、古墳の上で行われた神事についての話は、まさにアカダマ会で,2回にわたって穂積氏によって話していただいた内容であり、
そして番組にゲスト出演されていたのが、私が今、奈良大学で聴講している寺沢薫先生ということで、大変面白く見ることができました。
この番組を見て、ブログの内容は、学会の発表ではないのだからこういった取り上げ方でいいのかと気付かされました。
古墳の上で行われた神事については諸説ありますが、古墳の存在理由にも係わる大事な問題ですが、決定的なことはわかっていません。
神道考古学というのは、遺跡から出る遺物からどんな神事が行われたかの内容については結局想像するしかないことになります。
割り竹木簡の周囲にある柱穴からその上におそらく建物があったことはわかりますが、そこで何が行われたかは謎のままです。
一つには、僻邪、ようするに外部から来る悪霊を防ぐ。もう一つは、もちろん供養であり、墓前祭礼。そして番組でも取り上げられた首長霊継承儀式です。
番組では、九州の伊都国から巻向へ、女王が移ったということに触れていました。
巻向はとにかくヤマトに突如として現れ、そしてわづか100年ほどで消滅したまさにミステリアスな都市です。確かに九州から移ってきたと考えてもいいかもしれません。
伊勢神宮の創設時期はこれも確定できませんが、やまと王権と深いつながりがあることは確かです。
御神体は天照の身代わりであり、今に至るまでの大切な神宝です。
とにかく、この番組からまた、いろいろ考えさせられました。
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