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今回は現在、奈良文化財研究所の手で行われている、興福寺の北円堂横の西僧坊、小子房の発掘現場見学と、中金堂の再建工事の見学をさせていただきました。心配された天気も回復し、湿度も低く暑さも心配したほどでなく、絶好のコンディションでした。
発掘の方は、ほぼ今月で終了し、また埋め戻されますので、ぎりぎりのタイミングと言えます。
ただ、発掘は毎回、劇的なものが出るわけではないですから、今回は文献上の僧坊の規模と位置の考古学上の再確認と言うことで、素人には地味な成果ですが、これもまた重要な仕事です。
僧坊の柱間が東西で違うと言うことが確認されたこと。
またこの場所が砂礫層で、比較的整地も大規模でないこと等が主な成果です。
したがってトレンチも深く掘ることもなく、僧坊の基壇も既存の丘陵を削って整地したもので、その下の地層は自然のものと言うことです。
中金堂は、工事も順調に進み、大まかな仕事はほぼ終わって、後2年ぐらいで完成すると言うことで、足場を3階まで上がって大屋根の工事現場まで見せていただけました。
この再建工事は言わば、新築とも言え、参考すべき建物もなく、文献上と基壇、礎石などからの規模の確認だけで、無から有を生じるような建築であり、すべてが試行錯誤の連続と言う話をしていただきました。
ただ新築とも言える建物で有り、現在の建築基準にも合わせなければならず、また往時の建物通りの復元もせなばいけないということで、そのすり合わせが大変なようです。
いずれの現場も大変丁寧に説明いただき、大変よく理解することができました。
そう何度もある経験ではないので、貴重な体験ができました。
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