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ついでにと言っては何ですが、ヤマタノオロチの解釈ですが、これも諸説あります。

「目がほおずきのように赤く、八つの頭と、八つの尾があり、その身体には苔と檜と杉が生え、その長さは八つの谷、八つの峰に渡る。その腹は何時も真っ赤にただれている。」

一体これは、なにを表しているのか?

私は火砕流だと考えます。

谷を走り降りる真っ赤に燃えた火砕流、檜や杉の大木を一気に飲み込み押し流すさま、と考えるのが自然な解釈ではないでしょうか?

こしのヤマタノオロチの意味は、越はやってくるという意味です。

半島からやってくる恐ろしい敵も、越地方からやってくる敵も、やってくるから越。

外から、あるいは山からでも、押し寄せるものは皆、コシものです。

半島から来たものは、モロコシかもしれません。

出雲から見て何時も収穫時に押し寄せる敵がコシだったかもしれません。

スサノオがその大蛇を退治して取り出した、太刀とは。

私は、ドロドロに溶けた溶鉱、銅か、鉄かその溶けた真っ赤な溶鉱から、太刀を作り出す、摩訶不思議な技を目の当たりにした古代人の率直な驚きのさま、と解釈します。

で、その半島からやってきたスサノオが土地の娘と結婚して出雲に腰を落ち着け、先進的な文化と武器を持つ出雲は栄えます。

その当時、結構幅はあります。紀元前二,三世紀から紀元一,二世紀まででしょう。

日本列島の文化圏は、北部九州、ヤマトを中心とする瀬戸内海文化、出雲を中心とする日本海文化の三つに分かれています。

時には交流し、時には抗争する関係だったでしょう。

しかし、世界中の歴史を見ても、農作が盛んになれば、必ず抗争が起こります。

紀元前二世紀ぐらいから、日本列島でも、環濠集落が武装を始めます。

そして最初は小さな集落同士だった争いがだんだんに大きな集落にのみ込まれていきます。

しかしまだ、国家と言えるようなものではありません。

 

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