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アカダマ会では、百舌・古市古墳群。

それに関連して、河内王朝についての話を,2回連続して天野先生に話を
していただきました。

どうもその権力構造が理解できなくて、私は正直、古墳時代が苦手です。

狩猟にしろ、農耕にしろリーダーというものがいた方が良いということは理解できます。

狩猟で各自がばらばらに獲物を追いかければ、労多くして獲物は少なく、

皆で役割分担すれば、最小の労力で獲物を手にすることができる。
これは良く解ります。

農耕でも狩猟ほど顕著ではないですが、やはりリーダーがいた方が効率がよいでしょう。

しかし、そのリーダーからどうして支配被支配の関係が生まれるかが腑に落ちません。

敵がいた場合、戦闘という行為を通じて、力のあるものがリーダーになり、

戦いのなかでその力のあるものが、支配者になると言うのは構図としては考えられます。

そして、他の集落との戦いを通じて、力のある支配者を抱く集落が多くの集落を束ねる。

しかし、ここから王までの道のりが不明です。

権力者の存在は考古学的には、その墳墓から想像できます。

例えば弥生時代の墳丘墓で、前2世紀から3世紀前半のものですが、

武器を持ち墳丘の中に丁寧のおさめられた墓。

墳丘の中ではあるが、いっさいものを持たない墓。

墳丘の中に入れられず、物も持たない墓と武器を持ち3種類に分類され

あきらかに階層があります。

日本海側で1世紀ぐらいに出現し3世紀ぐらいまで続いた、4隅突出型古墳。

その墳丘に丁寧に祀られた人は、その地に有力な首長の出現を示します。

そこから100年近く経って西日本の各地に大規模な墳丘を持つ

前方後円墳が出現します。

いままでの知見では、前方後円墳を構成する諸要素が、近畿地区の弥生の墓制の

発展形ではないようです。

つまり、列島各地の弥生墳丘墓総合化という性格がみられます。

特殊器台や壺、墳丘の形式、葺石、埋葬施設、副葬品等が

各地の古墳の特徴を総合化しているということです。

最古級の前方後円墳である箸墓古墳は研究者の由ってまだ違いはありますが、

概ね3世紀中葉から後半の築造とされています。

ヤマト王権の成立は4世紀前半と想定されて、この箸墓古墳の被葬者と

ヤマト王権との直接的関係は今のところないと見られています。

さて、おりしも巻向遺跡の発掘調査が継続して行われ、

大型建物郡(3世紀前半~中頃)の36メートル東からに続いて、
新たな建物跡が出土したと市教委が6日発表しました。

 大型建物跡と一体整備されたとみられ、「宮殿」周辺の建物群が広範囲に及んでいたことを示す発見という。

 同遺跡ではこれまで、邪馬台国時代の大型建物(東西6・2メートル以上、
南北19・2メートル)など3棟の跡が並んで見つかっている。

今回、東に離れた場所で出土した建物跡は、東西3・4メートル、南北6・7メートルで、

一部に直径15~20センチの柱も残っていた。

3棟とは同じ方角を向き、中心線も重なるため、関連の建物とみられる。

この北側では、3世紀末以前とみられる建物跡(東西不明、南北4・2メートル)も出土。

さらに、周辺では3世紀後半~4世紀前半の溝のほか、柵とみられる柱穴の列が見つかった。
初期大和政権の時代にも、継続的に土地利用されたことがうかがえるという。

この宮殿跡らしい建物群と、邪馬台国、あるいはヤマト政権との係わりについては、

まだ何も分かっていないと言えます。

当分古墳時代の勉強を続けるしかないようです。

 

 

 

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