3題話みたいなタイトルですが、靖国について書くことがあったので、
神社と神について、調べ直したことを少し書いてみます。
日本の神道、この神道という言い方も、日本の宗教として、
少しニュアンスが違うのですが、他の言葉に言い換えると、
少し面倒なので、とりあえず神道ということにしますが、
神道には他の宗教のように、教典も教義もありません。
そして当然の如く、教祖というのも存在しません。
言わば自然発生的な宗教であり、その起源は、はるか古代としか言えません。
古代において神は、この世の中に至る所に浮遊し、
姿は見えずモノについたり離れたり、森羅万象が霊魂を持ち、
草木も言問い、けっして善意に満ちているわけでもなく、
人間と同じように喜怒哀楽を持ち、時には害をなすものでした。
山、岩、草木、水すべてが神であり固有の名前はなく、
『本居宣長』によれば
「神とは、かしこきもの」、要するに名前など必要のない、
ただただありがたい存在というわけです。
その様子を『日本書紀』では
「葦原中国は、磐根、木株、草場も、猶能く言語ふ。
夜は熛火の若に喧響ひ、昼は五月蠅如す沸き騰る。」
「出雲国造神賀詞」では
「豊葦原の水穂の国は、昼は五月蠅なす水沸き、夜は火瓮なす光く神あり、
石根、木立、青水沫も事問ひて荒ぶる国なり。」
世界は異風、異俗の神がわがもの顔に横行し、跳梁する世界。
人間の力を超えた神の世界が存在しました。当然神は一人ではありません。
その数は八百万の神々と表現されます。
この場合の八「や」は「八尋殿・大八嶋・八重垣」等々の多数表現です。
最初人々はひたすら神を畏れ、敬い、お祀りをしました。
その神を祀る場所が、やがては神社となって行きますが、
当初はもちろん建物などありません。
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