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メルヘン街道はハーナウから始まりブレーメンまで続く道で、グリム兄弟ゆかりの地や
お話に出てくる町が街道沿いに点在します。
次に訪れたのがラインハルトの森の中にあり、周りを自然公園に囲まれたザバブルク城。
我々が訪れた時も地元の高校生らしき一団がハイキングに来ていました。
ここはグリム童話のいばら姫の舞台だと言われています。
小高い丘の上にありますが、ドイツでは丘のことをベルクあるいはブルクと言い、
大概丘の上にあることから城のことを指してブルクと言います。
大体中世以前に建てられ多く石造りです。
それに対してシュロスは中世以降建てられた城塞で、それが近世になると城としてより住居,
宮殿となり、内部に絢爛豪華な装飾が施されレジデンスとなっていきます。
ザバブルクのブルクもこの意味で小高い丘にあります。

 
このザバブルク城は現在はホテルとして利用され、われわれ一行はここで昼食を頂きました。
城の周りにはイバラ媛にちなんでバラが植えられ昼食もバラ風味のパスタでした。

 いばら姫は魔法使いに魔法をかけられ100年眠り続けた王女が100年目に王子に救い出される話ですがディズニー映画の眠れる森の美女としてのほうが有名かもしれません。

次に訪れたのも同じくディズニー映画のラプンツェエルのモデルとなった38mの高い塔を持つ
トレンデンブルク城です。長い髪の代わりに紐が吊り下げられています。
  
   トレンデンブルク城から見た風景

 グリム兄弟がメルヘンを集めたのは1806年ごろ、フランスの支配下にあったドイツでは国家意識が高揚した時期でした。
ドイツ的な物を模索し、精神的遺産である民間伝承や英雄的伝説の採集が背景にありました。
そんな中で古い伝説や童話を子供たちに語るドロティア・フイーマという夫人に出合います。
グリム兄弟は約1年5か月にわたって彼女の話しを聞き取り、
それがグリム童話の元となります。
それはグリム兄弟が生まれ故郷のハ-ナウから移り住んで30年暮らしたカッセルの町です。
カッセルはメルヘン街道の中ではブレーメンに次ぐ大きな都会でフランクフルトとハノーファーのほぼ中間に位置します。
我々一行は折から教会の鐘の音が響き渡るカッセルの町を通って今宵の宿泊地ハノーヴァーへと移動しました。
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