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春日社の創建については、まず中臣氏について調べないといけません。
一応中臣氏は天児屋根命が祖神と言うことになっています。
なっていますと言うのは、いい加減ですが、記紀の記事以外には実際のところは確認しようがありません。
天児屋根命は津速魂命(ツハヤタマノミコト)の3世の孫で、その津速魂命は天御中主命(アメノミナカヌシノミコト)の6世の孫となっています。
だから1番の本は天御中主命です。
でもこの神さまは名前の通り、天の真ん中の神と言うことで、あまり実在性はありません。言わば想像上の根本の神さんです。
古事記や日本書紀ができたときにその時勢力のあった豪族が自分らの祖先を天孫族に結び付けたと考えられています。
逆に言うと、天孫族に結び付けて系図を作れた氏族はその当時力があった、有力豪族と言うことです。
この辺に時代のことは書きだしてもきりがありませんし、あんまり本論とは関係がないので、ともかく中臣氏は天児屋根命の子孫だということだけ覚えておいてください。
この中臣と言う姓についてもいろいろ議論があります。
地名説と職名説というのがあります。
要するに中臣と言う名が地名から来ているか、仕事から来ているかということです。
ナカトミというのは、ナカツオミ。ナカが地名、ツは接続詞、オミがカバネというわけです。
ナカは例えば、豊前仲津郡、常陸那賀郡といったところです。
職名説は中臣と言うのが、神と天皇あるいは人との仲を取り持つ職だから中の臣ということです。
どちらかと言えば職名説の方が優勢です。
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