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歴史と言うものは、良く川の流れにたとえられます。

歴史は時の流れです。

そして出来事はその流れを一時断ち切ってその断面の事象を取り上げるものです。

その事象には、それに至るまでの流れが当然あるわけですが、それを何処まで遡るかが問題です。

良く学生が歴史は面白くないと感じるのは、出来事だけをぶつぶつと断ち切って、流れを教えられない、あるいは勉強しないから味気ないものとなるのですが、切れ目のない流れを遡るのは、これはまた、大変な作業ですし、どこまで遡ればいいかがむづかしいです。

そいうわけで、事象の背景を説明しようとすれば、どんどん遡らなければいけないし、繰り返しが多くなります。ここまでは言い訳です。

何が言いたいかと言えば、井上内親王の話です。

で、その井上内親王はどういう人かと言う前に、どうしても光明皇后に触れなければなりません。

また話が少し戻ります。

白壁皇が即位した背景に持統天皇の血筋があると言う話をしました。

そしてそればかりでなく、藤原氏の血も関係すると言う話です。

とりあえず、聖武天皇は後継者の話になります。

娘の安部内親王を皇太子に立てました。女性の独身の皇太子は異例のことです。

独身女性を皇太子にたてた時点で、その後継者が生まれる可能性は絶たれます。

井上内親王は光明皇后の1歳下で、母親は県犬飼広刀自と言う人です。

で、光明皇后は、父親はあの藤原不比等です。母は橘三千代。

その光明皇后と言うより、安宿姫が聖武天皇の妃になる時に話が戻ります。

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