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店をしていた時は、世間が休みだと店は忙しく、特にこのゴールデンウイークは
秋の正倉院展中と併せ1年で1番忙しい時期でした。

店を辞めた今、ようやくあちこち見て回れるのですが、皮肉にも以前見れない時には、
あれほど見たかった行事も今はあまり興味が湧いてきません。
 
しかし世間で大型連休と言って騒いでいるのに家でじっとしているのも寂しいので
5月2日の聖武祭に続いて、春日大社万葉植物園で行われた恒例の万葉雅楽会に
行ってきました。
 
 
最初は管弦の演奏、昔一緒にやっていた顔ぶれが散見でき、こうして私が舞台上でなく観客として見ているのが不思議な感覚です。

舞楽の演奏には決まりがあって最初は舞台を清める意味で鉾を持った左方舞人と
右方舞人が振鉾と言う短い舞で舞台を清めます。
通常最初に左方、ついで右方それから両社が同時に舞う三節が行われるのですが、
三節で二人が舞うのを写真にを取ろうと思って待っていたら、この日は三節は省略。
結局写真は取り損ねました。中途半端に知っているとこういう失敗をします。


子供の日と言うことで、例年必ず童舞が演じられ、最初は左方の迦陵頻、
ついで右方の胡蝶と進みます。

赤の装束は左方舞。緑の装束は右方舞。
左方は一応中国インドいわゆる唐天竺の方からもたらされた舞。
右方は朝鮮半島方面や、東南アジアからもたらされた舞となっていますが
この胡蝶は日本で出来たいわば国産舞です。

私は雅楽を始めたのが大学に入ってからで童舞を舞わずじまいでした。
何事も基礎が大切で、子供時代から始めこうした童舞から基礎をしっかり学んでおく
ことは将来大人の舞を学ぶ時にも役に立ちます。
最近は女の子も多く加わっていて時代を感じます。
舞楽の演奏では左右の舞を番い舞として演じられ、この2曲は番い舞としてセットで演じられるのが普通です。


 次いでこの日は左方舞として甘州が演じられました。
この舞は比較的短いのですが、くるくると向きを変えるので舞いにくかったものです。

次いで右方舞が答舞として演じられこの日は林歌でしたが、自分が左方舞をしていたので、
右方舞は見ずにここまでで帰りました。
雅楽をやる場合、最初に楽器は何をやるか?次いで舞は右左どちらをやるかを決めます。
そしていったん決まると雅楽をやっている限り途中で変更することはありません。
私は楽器は笛。舞は左方をやりました。
平安時代には雅楽を家職とする楽家があり、家によって楽器も舞も決まっていたようです。
その制度も明治ににはすっかりなくなり、今は宮内庁の楽部にその子孫が少し残っています。
久しぶりに2日続けて楽の音を聞き舞も見て私のゴールデンウイークは終わりです。
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COMMENT
万葉雅楽会
ご無沙汰しております。
万葉雅楽会、優雅に執り行われたのですね。
このように雅楽を奏する機会があるのは、
大変うらやましいことです。
子供の頃からこのような文化に触れてこられること、
奈良にお住まいの方々は良い環境ですね。
私は遙かに出遅れましたが、
今できることを頑張りたいと思います。
鴨媛 2016/05/07(Sat)19:12:14 Edit Top
Re:万葉雅楽会
鴨媛さま
 人間はその渦中にある間はに自分が恵まれているかわからないものですね。
 でも、やめたことを今は決して後悔はしていません。
 天命であの時期にやるべきだったし、辞めるべきだったものと今は思っています。
 ただ素晴らしい経験をさせてもらったことには感謝しています。

マスター 2016/05/07 20:07
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