category:From マスター
いざとなったら、ちょっとひいてしまう。
でも、覚悟を決めて行くことにする。
だって言い出したんは自分やし。
ここでぐずぐずしてたら何にも始まらへんし。
そして土曜日が来た。
朝からなんか緊張して落ち着かなかった。
やっぱりやめよかな、いややっぱり行こう。
何度か同じことを繰り返して考えてるうちに夜になってしまった。
7時前覚悟を決めて用意したお菓子を持って神社に向かった。
障子越しに何人かの人の気配。
思い切って声をかける。
「今晩は、今日伺うって連絡してあったと思うんですけど、笛を習いたいんですけど」
「ああ、春野さんですね、え~と笛をやりたいって言ってたね。
じゃとなりの部屋へ行って笹山って人に言って」
『よろしくお願いします、春野ともうします』
どうやら楽器ごとに部屋が違うみたい。
入った次の部屋が笛らしい。
そこには6~7人の人が,良かった、女の人も2人いてる。
学生と言うか子供も2人、後年配の人。
笹山という指導者の人がその年配の人に私を指導するように言ってくださった。
『よろしくお願いします』
「え~と、まだ楽器持ってないんだね。それじゃとにかく今日は唱歌だけやろうか」
雅楽と言うのは本来西洋音楽のような楽譜はなかったらしい。
基本は口承、要するに口伝え。
笛もだからまず唱歌といって、楽譜がわりに歌を歌ってそれでリズムを覚えるとのこと。
まず基本として、越天楽と言う曲の譜、カタカナが並んでるのをノートに書いてもらって、それを、その年配の人、宮川さんって言うんだけどその人が歌うのを後からついて歌う。
ト ラ ロ ル ロ・タ アロ ラ ア
六 テ 中 タ 中 テ 六 テ
上のカタカナを唱う、下の六とかテとか言うのが指穴を表すらしい。
この練習はかなり単調。
笛もないし、今日はこれしかできない。
でも、昔は膝たたき3年とか言って、笛をもたしてもらうのは,唱歌がちゃんとできてからしか駄目だったとか。
今はすぐ笛も吹かしてもらえるらしい。
この日は結局、越天楽をひたすら唱うだけで終わった。
来るまで大分ドキドキしたけど、まあ初めての日としてはこんなものかな。
でもかっこいい人がいてるわけでもないし、友達になれそうな人もいないし、練習は全然おもしろくなかったし、続けられるかな?
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