category:From マスター
待ちかねた土曜日、いさんで家を出て稽古場へ。
『今晩は』
おや、先週と大分顔ぶれが違う。
先週わたしを指導してくださった宮川さんの姿は見えない。
代わりに先週はいてなかった若い結構イケメンの男性が指導者の席に。
へ~あんな人も居たんだ。
『今晩は私先週から来た春野といいます』
「あ、そうなの。まったくの初めて?ふ~ん、すぐやめんといてな、若い女の子はあんまり続かんから」
なんか、ちょっと生意気な感じ、見た目はいいんだけどな。
『それじゃ。今日も越天楽からな』
その人の指導で今日は練習が始まった、私も皆と一緒に唱歌。
ひたすら唱歌、何度も何度も唱歌。もういや。
と思ったころ、ようやく、「そしたら吹いてみよう」
ああ良かった。やっと吹ける。
「え~と春野さんやったかな、春野さんはまだ無理やから唱歌な」
え~うそ!楽しみに1週間待って一生懸命練習してきたのに。
もう、今日の練習も唱歌で終わり?ありえない。
そして、皆が合奏してる横で一人唱歌。
みじめ・・・
皆の合奏が終わった。
「よっしゃ、まあまあやな、ほんならちょっと春野さん、音出してみて、うん、どの音でもいいよ」
わ~、やった、吹かしてもらえる、どん底まで落ちてた気分が一気に甦る感じ。
カタカナでテ,平調という音を吹く。
おや!!という表情で、『うん、音でてるやん』
『指は教えてもろたんか?』
「はい、ノートに書いてもらいました」
「そしたら越天楽の最初の1行吹いてみ」
どうせ、吹けないだろって感じが見え見え。
トラロ ヲルロ タアロラ
必死で吹いた。
「うまいやん、え~ほんまに始めてなんか?
音程もしっかりしてるし、コリャびっくりやな、大分練習してきたな」
かなり気分はハイ、にっこり微笑んでおいた。
意外にいいやつやんか。
「よっしゃ、そしたら最後に通してもう1度皆で吹いて、それから合奏や」
わ~認めてもらえた感じ。
それに合奏やて、嬉しい。もうなんか1人前みたい。
笙、篳篥も加わって合奏してその日の練習は終わった。
やっぱり一人で練習するのとは大違い。
あれだけ嫌いだった合奏が、この雅楽ではこれだけ楽しいなんて。
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