category:From マスター
「ふ~ん、そうやったんか。よっしゃ、そしたらお父さんに聞いとくは。お父さん確か雅楽をやってる人、知ってるって言ってたと思うねん」
「え~ほんと!!雅楽って誰でもできるんかな?」
「わたしもわからへんけど、まあ聞いてみるは、お父さんと私、昔よく見に行ってたんよ」
「え、雅楽を?」
「うん、なんか癒される感じがして好きやったの。あの笙の音は良いやろ。蘭陵王も良い舞やね。」
「へ~意外、そうやったんや。あれ笙っていうの?それに今日見てきた舞、蘭陵王っていうの?」
「そう、雅楽でも代表的ていうか、1番人気がある舞。あのリズムは素敵やね」
今までお父さんやお母さんが雅楽を好きだったなんて聞いたことがなかった。
それにわりと詳しいし、ちょっと見直した。
そうか、あの神秘的な音色の楽器は笙、そして、力強い音色の笛が篳篥。
横笛は龍笛っていうことを、教えてもらった。
やっぱりフルートをやってたこともあるし、私は龍笛の音色に1番惹かれる。
よし、もしやれるなら絶対竜笛を習うぞ。
でも、ほんとに私にもできるのかな?
おん祭が終わったら、奈良では一気に年末の雰囲気。
年末年始はわたしはそれこそな~んにもせず、だらだら過ごした。
考えてみると、1年前の正月は入試直前、正月気分なんてほとんどないままに終わったから、こうやって何の予定もなくだらだら過ごすのも悪くないな。
そして、ようやく正月気分も少しとれたころ、「おい、奈美。今度の土曜日に駅の近くの神社に7時に行ったらいいから」
「え、なに。」
「ほれ、雅楽やりたいんだろ。ちゃんと頼んでおいたからな」
「え~・・・」
それはいきなり。年末年始ですっかりぼけていた私は、雅楽のことはすっかり抜け落ちていた。ほんとに言ってくれたんだ。
どうしよ。なんか急に、なんていうか怖いっていうか、逃げ出したい気分になった。
「そんなん急に言われても」
「なんや、今度の土曜日予定でもあるんか?」
「いやべつにないけど」
「ほんならええな。井上って言う人が1番えらい人やから、ちゃんと挨拶するんやぞ、そや最初の日は、なんかお菓子持って行き」
「は~い」
わ~。どうしょ!もちろんやりたいんだけど、
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