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今まで店をやっていた関係で、お客さんが来られた時に地元である私が見ていないと言うのも、話にならないので無理をしても行っていました。

でも、もう店をやめたし、それに先日行こうかなと思って博物館の前まで行って、行列におそれをなしたこともあり、今まで50回近く見ているので、今年はやめようと思っていました。

でも、奈良国立博物館に長年勤めておられたその道の権威ですある帝塚山大学の関根俊一教授の「正倉院と正倉院宝物」というタイトルの話があったので、タイムリーだし、めったにない機会ですので、おもいきって行ってきました。

帝塚山大学は初めてです。会場はやはりここも中高年でいっぱいでした。

内容は今回の展示品の8割がた説明をしてもらえたし、勤務していた人でないと聞けない話もあり行って良かったと思います。

正倉院の北、中、南の各倉は、年代測定法により間違いなく同時代に建てられたものである。

保存は校倉の役割でなく2重の木箱により一定の湿度が保たれたおかげである。

展示品の順番は決まりではなく、暗黙の了解事項で、第1番は北倉の聖武天皇の遺愛品を持ってくること、それも武器類は除く。

あるいは天保の修理の時絵図を作成したが、その時森川杜園も16歳で加わっており、絵図の作成にかかわっていたかもしれない。明治の修理で作成した杜園の鏡箱の絵図は残っている。

その鏡をいれた漆皮の技法は現在でも作成が難しい超絶した技法であることなど紹介されました。

そして今回の目玉である瑠璃杯は18年ぶりの出品、次回は早くても15年ぐらい後、したがって自分の年と相談して

今回行くかどうか決めたらいいと言われて、やはり行こうかなと考えました。

 

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